個人投資家から関心を集める「ソーシャルレンディング」とは
株式投資やETF投資、REIT投資など、様々な種類の投資商品がある中、昨今、新たに投資家の関心を集めているのが、クラウドファンディング投資です。
- 購入型クラウドファンディングや、
- 株式投資型クラウドファンディング、
- 不動産投資型クラウドファンディング、
- 寄付型クラウドファンディングなど、
複数のクラウドファンディング・タイプがあるなか、市場シェアの大半を占めているのが、ソーシャルレンディングと言われる、融資型クラウドファンディングです。
当サイトでは、ソーシャルレンディング・ラボなどの、業界専門メディアの情報を引用しつつ、更なる隆興の兆しを見せている融資型クラウドファンディングについて、徹底解説していきます。
ソーシャルレンディングが広がってきている背景
ソーシャルレンディングには、まず、投資家の立場から見ると、
- 期待利回りが高い
- 初心者でも、少額から気軽に投資できる
- 運用に手間がかからない
など、複数のアドバンテージがあるほか、そもそも、貸金業法によって、登録事業者以外の参入が禁止されていた、融資事業分野に対し、匿名組合出資の形態で小口出資できる、という真新しさが、注目を集めている要因とされています。
また、資金需要のある企業の目線から見ると、
- 銀行等と比較して、ある程度柔軟な審査を期待できる
- 創業から間もない企業でも、条件によっては、融資を受けることが出来る
- 代表者連帯保証不要など、借り手有利な条件もある
などといった点に対して魅力を感じる事業者も多いようです。
また、一部のソーシャルレンディング事業者は、ファンド募集を通じたPR活動にも積極的に取り組んでおり、純粋な資金調達というよりは、そうしたブランディング効果に期待し、ソーシャルレンディング事業者に接触する企業も少なくありません。
ソーシャルレンディングの危険性・注意点
昨今、投資家の間で人気を博しつつあるソーシャルレンディングではありますが、専門家からは、そのスキーム構造等について、危険性を指摘する声もあります。
まず、投資家側の注意点としては、
- デフォルトリスクがある
- 資金の融資先が開示されていないケースがある
- 借り手からソーシャルレンディング事業者への返済が遅延した場合、ファンドの運用期間がずるずると延長されるリスクがある
など、といった点が挙げられます。
また、資金需要者の目線から見ても、その割高な貸付金利(利息制限法の上限目いっぱい、ということもあります)などは、事業継続の弊害となる恐れがあります。